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「身寄りがない人の入院及び医療に係る意思決定が困難な人への支援に関するガイドライン」
身寄りがない人の入院及び医療に係る意思決定が困難な人への支援に関するガイドラインは、平成29年度厚生労働行政推進調査事業費補助金(厚生労働科学特別研究事業)および、平成30年度厚生労働科学研究費厚生労働行政推進調査事業補助金(地域医療基盤開発推進研究事業)「医療現場における成年後見制度への理解及び病院が身元保証人に求める役割等の実態把握に関する研究」班が、その研究結果をもとに策定しました。
平成29年1月に内閣府成年後見制度利用促進委員会がとりまとめた「成年後見制度利用促進基本計画の案の作成に当たって盛り込むべき事項」及び内閣府消費者委員会が発出した「身元保証等高齢者サポート事業に関する消費者問題についての建議」を踏まえ、病院が成年後見人や身元保証人に求める役割や支援の実態、病院職員の制度理解の状況といった実態把握することを目的に本研究班が発足しました。本研究班では、全国約6000施設に対して調査を実施して現状を把握して、多くの現場で対応に苦慮していることがわかりました。さらに、現場での対応についてのヒアリング調査を行って好事例を集めました。これらを整理して、各分野の専門家による検討を経て、本ガイドラインを作成しました。
本ガイドラインが身寄りが無い場合にも医療機関や医療関係者が患者に必要な医療を提供することができるように、また、患者も身寄りがなくても安心して必要な医療を受けられるようにご活用いただければ幸いです。
「医療現場における成年後見制度への理解及び病院が身元保証人に求める役割等の実態把握に関する研究」
研究代表者 山縣 然太朗